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X-ファイル:真実を求めて(CS GYAO)

映画版第2弾「X-ファイル:真実を求めて」公開時に、CS GYAOで放送された特別番組(タイトルは特に無いらしい)を紹介しています。
ひとつ前の「E! X-ファイル:真実を求めて」と比べると、テレビ批評家やジャーナリスト、愛好家(X-Philes)へのインタビューなども含まれていて、テレビ放送時の熱狂やファンたちが映画版の復活を待ち望んでいた様子がよく分かって良い感じ。
その他、「X-ファイル」がその後のドラマ業界に与えた影響なども語られていて、なかなか見ごたえがありました。

(ナレーション)
暗く危険な闇の世界。
そこに存在する、多くの謎。
その謎に挑んできたのは、真実を求める2人のFBI捜査官。
立ちふさがる、新たな謎。
それは、神をも恐れぬ禁断の惨劇。
待望の二人の再開が実現。
未知の恐怖と謎が、壮大なスケールで蘇る。
劇場版最新作、X-ファイル:真実を求めて。
「【X-ファイル】には初っ端からハマってるよ」
「人生が変わったわ」
「すごく映画が楽しみ」
「この6年は長かった」
「2人の再会が楽しみ」
「結ばれるとか・・・」
「キスして欲しい」
「怪奇映画のような独特な雰囲気が好きなんだ」
フランク・スポトニッツ「最初の映画はシーズン中だからエイリアンをテーマにした。今回はエイリアンから離れることができて、TVドラマの複雑な筋立てからも解放された」
デイビッド・ドゥカブニー「TVシリーズを知らない人も問題ない。主役のモルダーとスカリーの見解の相違が見どころになっている、今回の作品は巧妙なスリラーだ」
ジリアン・アンダーソン「これまでとは手法が違うから戸惑いはあったけど、何とかできたと思う。幅広い観客層に受け入れられる物語になってて、大勢に見てもらえる」
ビリー・コノリー「脚本を読み役に違和感を感じていろいろ脚本家に聞きたかったが、昼間人通りがある所では会うことができなかったね」
クリス・カーター「映画の内容はとてもおぞましいよ。TVドラマを知らなくても楽しめる楽しめる映画だ。もちろん、ファンの人にも気に入ってもらえるはずだ」
ジリアン「恐ろしいシーンもあるから、恐怖で座席から飛び上がるはずよ」
フランク「ファンなら物語の展開を知りたいのは分かるし、いろいろ画策するのも理解できる。でも、クリスマスの贈り物が何か分かったら喜びも半減する。製作者としては、秘密を守らないとね」
デイビッド「極秘事項だから言えないんだ」
アマンダ・ピート「実は私も出演しているの。例の・・・映画にね。でも、秘密よ。あなたも命がなくなるわ」
ビリー「ほんの少しでも話せないんだ。まるでCIA捜査官になったみたいだ」
クリス「十分に練り上げたストーリーだ。これまで厳重な管理の下、情報漏れを防いできた。脚本や制作に関してね」
アルヴィン”イグジビット”ジョイナー「脚本を読む間、見えない銃口を感じたよ」
クリス「極秘に進めるのは僕らに限ったことじゃない」
ジリアン「進行表には別のタイトルが書かれていた」
クリス「脚本を読む部屋をちゃんと用意したよ。ビデオを回して電話も台本の撮影も禁じたんだ」
ジリアン「あれくらい平気よ」
アルヴィン「これだけは言える。ストーリーは最高だよ」
デイビッド「超常現象の話かもしれないし、別世界の不可思議な話かも・・・」
アマンダ「私の扮するFBI捜査官は事件解決のために、あるサイキックの能力の裏付けを必要としてた。それでモルダーを呼ぶの」
ジリアン「雪が降って・・・動物がいて・・・血が流れるの。誰でもあんな殺され方はごめんだと思うはずよ」
デイビッド「映画自体はミステリー仕立てになっていて、その動機が核だ」
「デイビッドとジリアンは息がピッタリね」
「モルダーの風変わりで皮肉屋なところがいいわ」
「見た目どおり知的よね」
「とっても魅力的だし面白いわ」
「信念の人だし誠実よ」
「スカリーはセクシーだね」
「年を取って、さらによくなった」
「セックスシンボルだ」
「ずっと僕の心の恋人だよ」
「魅力的なFBI捜査官だよ」
クリス「モルダーとスカリーが番組の成功の鍵だ。デイビッドとジリアンを見たさにTVをつけた」
マット・ラウシュ「謎に挑むのは好感度の2人だからね」
キャサリン・トゥリチ「超常現象や気持ち悪い事件を扱っていても、あの2人が視聴者を引き付けたの」
エマニュエル・アイティア「2人にはうさん臭さや気取りがなく親しみが持てる。だから視聴者は自分を彼らに投影しやすいんだ」
ジェフ・バウチャー「デイビッドとジリアンが並ぶ姿は、昔のS(スペンサー)・トレイシーとC(キャサリン)・ヘプバーンを思わせる」
フランク「モルダーとスカリーはまるで実在するように、あれから6年の年月を感じさせる」
デイビッド「6年の歳月は人間関係を変える。彼らのもだ」
ジリアン「月日が流れ、2人とも成長したのよ」
デイビッド「本来はラブストーリーだが、知的なクリスは長いこと2人をプラトニックに描いた。惹かれ合ってるのに」
「キスシーンが見たいわ。ハチに邪魔されずにね」
ジリアン「TVシリーズで2人の関係にはそれなりの布石があったから、今回の関係が生きてくると思う」
クリス「シリーズが終わり、皆解散した」
デイビッド「終了後、5年間、彼女と会ってなくて、それから個人的に会うようになって、また共演してみると、モルダーとスカリーにすぐに戻れたんだ」
ジリアン「とってもワクワクしたわ。まるで長いこと待ち望んだ夢が叶ったみたいで。すばらしい再会だった」
アマンダ「モルダーとスカリーの隣にいるのが不思議だった。TVで見たとおりのステキなカップルだったわ」
デイビッド「ずっとTVドラマでなく映画が作れると思っていた。当然キャラクターは成長しているから、2人の考え方も同じではないよね」
クリス「この映画で試みたことは、ファンも気に入るだろう。2人の関係の描き方を全く変えた」
デイビッド「運命的な2人なんだけど、障害があった。今もあるがね」
フランク「カナダで撮ろうと思った。舞台となるワシントンDCやヴァージニア州はバンクーバーで代用できるからね」
ジリアン「いろんな顔を持つロケ地はすばらしかった」
クリス「都会の町、田舎町、それに農場での撮影が必要だったが、狭い地域でそれらが賄えた」
フランク「バンクーバーは扱いやすい街で、照明ひとつで不気味な感じとか自由自在に出せた」
ジリアン「クリスにとってバンクーバーは大切な思い出の地なの
フランク「バンクーバーを選んだのは、成功の礎を作った地に戻りたかったからだ」
ジリアン「かつて長い月日を共に過ごした地だから皆、大喜びよ」
クリス「そもそもバンクーバーに行った理由は、パイロット版の森の撮影のためだった。予定していたロスで適当な森が見つからなくて、カナダに行った。【2週間が5年になった】とデイビッドがよく言うが、シリーズはカナダで撮影した。バンクーバーのすばらしさに初めは気づかなかったが・・・」
クリス「シリーズの撮影をしていくうちに、第二の故郷になっていった」
ジェフ・バウチャー「マーク・スノウのテーマ曲は秀逸だよ。あの曲を聞くと背筋がゾッとし、不思議な世界に入り込む」
フランク「まるで墓地に響き渡る口笛みたいだ。キャンプファイヤーで怪談話が始まる感じでもある」
ジュリー・カントレル「とにかく象徴的でピッタリな曲だから、最初の音ですぐにピンと来た」
フランク「あの曲のリミックスをいろいろ聞いたけど、ジェームズ・ラヴェルのが一番だね」
クリス「サウンドトラックはラヴェルが担当した。彼はあの曲をBGMに編曲して、雰囲気や心情を表現した」
ジェームズ・ラヴェル「あのテーマ音楽はすばらしい。作品のイメージと直結していて傑作だよ。テーマ曲のピアノの演奏部分にちょっと変化をつけ、それを基に主旋律は弦楽器での演奏を取り入れた」
フランク「根底に哀愁が感じられる美しい曲であり、躍動感もあり多彩な雰囲気が良く出てた」
ビリー「【X-ファイル】に対して人々は潜在的にある種の驚きを期待してる。この映画が奇妙奇天烈な展開になれば期待にそえるさ」
アマンダ「TVシリーズは好きだったけど、怖くて独りでは見れなかった」
アルヴィン「出演が決まる前からこのシリーズのファンだった」
クリス「子供の頃、見ていた恐怖番組は怖くはなかった。【ミステリー・ゾーン】や【アウターリミット】、【ヒッチコック劇場】などもね。恐怖ものはハリウッドでは成功せず、12話放映が決まれば大成功と言われてきた。だから9年も続くとは予想外だった」
ハワード・ゴードン「【X-ファイル】のパイロット版は、アイデアの宝庫だった。考え抜かれた俳優たちが人選されていたしね。90年代初めなのに、とても新鮮で画期的な作りで、TVドラマを映画に近づけた先駆者だ」
※ 字幕には「ジェフ・バウチャー」とあるが、「ハワード・ゴードン」の誤り。こんな間違いすんなよ…
フランク「氷の上に潜水艦の司令塔を登場させたり、飛行機墜落や走行中の列車や水中での撮影・・・。まるで映画だった」
エマニュエル・アイティア「小規模の映画と変わらないよ。TVの枠を超えていた」
デイビッド「あらゆる要素が詰まっていた。それがあのドラマの魅力だ。ホラー、ミステリー、そしてコメディ・・・。すべてを独特に取り入れてた。恐ろしくて面白いドラマだ」
フランク「登場する頭脳明晰な2人の捜査官の見せる演技が、このドラマのすべてを特徴づけた」
エマニュエル・アイティア「モンスターか、あるいは神の仕業か・・・。とにかく展開に目が離せなかった」
ファン・スーチン「【特別なものの存在】を教えてくれたわ。【ミステリー・ゾーン】のような世界よ」
スコット・ボウルズ「今のサスペンスドラマの原点が【X-ファイル】だ。【LOST】もそうだ」
ジェフ・バウチャー「【CSI】の死体解剖も【X-ファイル】が基だ。【バトルスター・ギャラクティカ】にも同様のことが言える」
マット・ラウシュ「【X-ファイル】はジャンルを確立した。それまで怪奇ドラマはまともに扱われていなかったが、【X-ファイル】は正式にドラマとして認められたんだ」
クリス「よく【X-ファイル】は何をマネたのかと聞かれた。TVドラマには長い歴史が存在するわけだから、影響はあって当然だ。もしこのドラマも他の作品に影響を与えていたのなら嬉しいよ」
キャサリン・トゥリチ「ニュースや新聞でも取り上げられ、【隠蔽】などの言葉と結びつけられた。それで【X-ファイル】は人気の用語になったの。【X-ファイル】から生まれたフレーズもあるわ」
「真実はそこにある」
「誰も信じるな」
「すべてを否定せよ」
「信は理解なり」
「偽りを信じよ」
パトリシア・ステフィ「きっと今回の映画は総括的なものだわ。モルダーの部屋のポスターも飾りではなく、意味があるのよ。彼の意欲と信念を表してる」
スコット・ボウルズ「【X-ファイル】はインターネットと共存できた。完璧な蜜月期だった。コンピュータを駆使してキーワードを検索したり、怪しい目撃物などを探すのが人気となった」
キャサリン・トゥリチ「番組が始まった90年代はIT革命がおこった時代よ。今でこそ普及した携帯電話やメールやインターネットは、まだ発展途上の時代」
ハワード・ゴードン「インターネットを先取りして使った。ローン・ガンメンが好例だ。携帯電話も効果的に使った」
エマニュエル・アイティア「台頭してきた技術を統合した点では独特だった。架空のことだけではなく、現実にも目を向けていた」
ネルソン・アスペン「【X-ファイル】はネットでファンとつながった」
クリス「初めて視聴者とドラマが直接的に結びついた」
フランク「シリーズ当初からネットにはファン・サイトが立ち上がった」
ハワード・ゴードン「金曜の夜は掲示板を見た。ファンの声を直接聞きたくてね。エピソードごとに賛否両論を聞きたかったんだ」
クリス「とても珍しいカルト的な視聴者がいて、次第に大きなグループになった」
マット・ラウシュ「自身をX-愛好家(ファイル=Philes)と呼んでいた。彼らはドラマの大ファンの人たちだ」
「それぞれが見解を持ち、討論していた」
カイリー・スコット「私たちは毎週、番組をただ見るだけでなく、もっと深く研究しているの」
カリ・ターリー「ドラマが始まって、愛好家(ファイル)と名乗り始めたの」
ケイティ・ロンドン&エミー・ムーン「【X-ファイル】がきっかけで友達になったの。ネットを通してね」
X-Philes_1(茶色いTシャツ)「まるで麻薬みたいだけど、また最初から見直して自分も参加してる気分になれた」
カリ・ターリー「はじめは誰でも気軽に見てるけど、見れば見るほどハマるの」
X-Philes_2「SF好きやモンスター好き、政治もの好きや法律好き・・・いろんな人たちが満足できる」
ジュリー・カントレル「どんどんハマると、他のファンとチャットで謎解きをしたりするの。こうしてオタクになっていくのね」
X-Philes_1「古いエピソードや新しい映画について話し合うウェブがあるんだ」
パトリシア・ステフィ「もしこのウェブがなければ、6年も経ってから映画化という話は生まれてなかったかも。だからこのシリーズの存続にはネットは有効だと思う」
マット・ラウシュ「シリーズが終了するとネットで騒ぎになったが、これで終わりじゃないというさらなる支持が生まれた」
X-Philes_3「復活は嬉しいね」
パトリシア・ステフィ「モルダーとスカリーに活躍してほしい」
X-Philes_1「どんな展開か楽しみだ」
クリス「ファンの期待は難解な展開と魅力的なキャラだ。もちろん怖いシーンも。モルダーとスカリーの関係も注目の的だ」
フランク「とっても不気味な映画だ。見て損はない」
デイビッド「スリラー映画だって再認識できる」
ジリアン「見た人たちは意外性に驚くわ」
ハワード・ゴードン「モルダーとスカリーに会いたい」
マット・ラウシュ「どんな真実が隠されていようと、2人の活躍に期待するよ」
(ナレーション)
待望の最新作、ついに公開。
X-ファイル:真実を求めて
制作・著作 20世紀フォックス映画
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